医療法人の「出資持分あり」と「出資持分なし」の違いとは?基金制度のメリットも徹底解説!
「個人クリニックを運営しているが、そろそろ医療法人化を考えたい…」
「医療法人を取得するなら、出資持分ありとなしのどちらが良い?」
こうした悩みを持つ医師や企業の方は多いはず。
実際に医療法人を設立しようとすると、最低1年以上の診療実績が必要 であり、申請時期も 4月と10月の年2回のみ。さらに書類審査に半年~1年かかるため、既存の医療法人格を取得する方がスムーズ というのが現実です。
そこで重要になるのが、「出資持分あり」か「出資持分なし」か という選択。
特に近年は 「出資持分なし(基金制度あり)」の医療法人のメリットが注目されています。
今回は、それぞれの違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説します!
1. 「出資持分あり」と「出資持分なし」の基本的な違い
「出資持分あり」医療法人(平成19年4月以前に設立)
✅ 特徴
- 出資者が法人に「持分」を持つ(株式のようなイメージ)
- 持分は資産として相続・譲渡が可能
- 解散時の財産は 出資者に分配される
- 譲渡金額が高額になりやすい
💰 メリット
✔️ 持分が資産になるため、売却時に大きな利益を得られる
✔️ 出資者の意思が法人経営に強く反映される
⚠️ デメリット
❌ 相続時に持分に対して 相続税がかかる
❌ 持分の買取が必要になるケースがあり、承継が難しくなる
「出資持分なし」医療法人(平成19年4月以降に設立)
✅ 特徴
- 出資者に「持分」がない(法人の財産は法人のもの)
- 相続・譲渡が不要なため、承継がスムーズ
- 解散時の財産は、国や地方自治体、医師会などに寄付
- 譲渡金額が低めになる
💰 メリット
✔️ 相続税の負担がなく、スムーズに承継できる
✔️ 経営の透明性が高く、法人運営が安定する
⚠️ デメリット
❌ 法人を売却して大きな利益を出すのが難しい
❌ 事業撤退時に 残余財産を出資者が受け取れない
📌 つまり、「出資持分あり」は財産的な価値を持つが、「出資持分なし」は法人のものとして安定運営が可能 という違いがあります。
2. 「出資持分なし」でも基金制度を活用すれば資金回収が可能!
「出資持分なしの医療法人だと、出資したお金が戻ってこないのでは?」と心配する方もいますが、そこで活用できるのが 「基金制度」 です。
🔹 基金制度の仕組み
- 法人設立時や運営時に、設立者が「基金」として資金を拠出 する
- 基金は貸付金のような扱い であり、一定条件を満たせば返還できる
- 返還するには、法人の純資産が一定額を超えた分のみ返還可能
- 返還時には 「代替基金」を計上 し、財務の安定性を確保
🔹 残余財産の処理
- 解散時の残余財産は、国や自治体、医師会などに寄付 される
📌 つまり、基金制度を活用すれば、「持分なし」の医療法人でも資金を一定条件で回収可能 というメリットがあります。
3. メリット・デメリットを比較!
出資持分あり | 出資持分なし(基金制度あり) | |
設立時期 | 平成19年4月以前 | 平成19年4月以降 |
出資者の財産権 | あり(持分を相続・譲渡可能) | なし(法人のもの) |
譲渡・売却 | 高額で売却可能 | 売却はできるが安価 |
相続時のリスク | 相続税が発生する | 相続税なし |
解散時の財産分配 | 出資者に分配される | 国・自治体に寄付 |
基金の返還 | なし | 純資産が一定額を超えれば返還可能 |
4. どっちを選ぶべき?
「資産価値を重視するなら」→ 出資持分あり
・法人を売却して利益を出したい
・持分を相続させたい
👉 開業医で、法人の価値を資産として考えたい場合におすすめ!
「スムーズな承継・経営の安定を重視するなら」→ 出資持分なし(基金制度あり)
・相続時の税負担を避けたい
・法人経営を透明性のある形で維持したい
・資金を回収したいが、持分は不要
👉 後継者がいる医師や、長期的に法人を運営したい場合におすすめ!
5. 「既存の医療法人を取得する方が早い」理由
医療法人を新規設立する場合、
- 診療所を1年以上運営 しないと申請できない
- 申請時期は年2回(4月・10月)
- 書類審査に半年~1年以上かかる
📌 これに対し、既存の医療法人を取得すれば、最短3ヶ月で法人運営を開始可能!
✅ 「出資持分あり」も「出資持分なし」も、法人運営自体に大きな違いはないため、早く法人化したいなら既存法人の取得が有利!
まとめ
💡 「出資持分あり」 は 財産価値があるが、相続時の負担が大きい
💡 「出資持分なし(基金制度あり)」 は 法人の安定経営を目指しつつ、資金の返還も可能 どちらも医療法人として運営できるため、自身の経営方針に合った形を選ぶのがポイント!
ぜひ、慎重に検討し、上記医療法人格の不明な点があれば、是非メディカルゲートにお問い合わせください。🚀