■ 精神疾患患者への訪問診療の可能性
【背景】精神疾患と在宅医療の接点
精神疾患を抱える患者は以下のような理由で通院が困難になるケースが多く、訪問による医療提供の必要性が高まっています。
- 統合失調症・重度うつ病・認知症等により外出が困難
- 家族の同伴が恒常的に困難
- 医療機関との信頼関係構築に課題(対人恐怖等)
こうした方々を支えるため、訪問診療(在宅医療)による精神科医療の提供は、地域包括ケアの観点でも非常に注目されています。
2. 【診療報酬】1件あたり3万円+α以上
精神科訪問診療における報酬体系の主な特徴は以下のとおりです:
■ 基本的な報酬例(1回の訪問につき)
- 在宅患者訪問診療料(精神科訪問)
⇒ 医師単独での訪問:830点(8,300円)
⇒ 看護師等との同行:1,100点以上(11,000円〜) - 在宅療養支援診療所加算/精神科特別加算
⇒ 条件を満たせば、1件あたり15,000〜30,000円以上も可能 - 在宅患者訪問看護指示料、訪問看護料との連携加算
⇒ 精神訪問看護と連携しやすく、さらに報酬加算可能
✅ 複数名訪問(2名体制)や月2回以上の訪問で、月額5〜7万円/人の診療報酬になることも十分見込めます。
3. 【制度的条件・注意点】
精神科訪問診療を行うにあたっては、以下のような条件を満たす必要があります:
| 要件 | 内容 |
| 主たる診療科 | 医科(内科や心療内科等)でも可。ただし精神科標榜 |
| 居宅系施設 | 患者宅やグループホームが対象。精神病棟・施設入所中は対象外 |
| 患者同意書 | 初診時に訪問診療の同意取得が必須 |
| 精神科経験 | 精神疾患患者対応に関する経験・スキルが問われる(記録含め) |
4. 【今後の事業戦略としての意義】
- 精神疾患患者の増加(とくに若年〜中高年層)
- 通院困難層へのアクセス不足 → 訪問診療のニーズ拡大
- 医科・介護の融合型モデルとの親和性が高い
→ 精神科×訪問看護(精神)×訪問介護の連携が可能
✅ 特に都市部やその周辺で、認知症/うつ病/統合失調症などを抱える単身・家族不在世帯に対し、社会的意義のある事業展開が可能です。